菩薩

仏像の種類

菩薩とは

まだ欲を捨てきれていない、出家前の釈迦がモデル!

仏像ランキング第二位の菩薩は、菩提薩埵(ぼだいさった)を略して菩薩といいます。
菩提=悟り
薩埵=衆生(全ての生き物)
菩提薩埵=悟りを求める全ての衆生
如来の補佐的な役割もするので、如来の脇侍(グループ活動でメインの両脇にいる)になることもあります。

大乗仏教では菩薩心(悟りを求める心)を起こして仏教の教えに従うものは菩薩と考えられたけど
明らかに仏像になるような菩薩との違いはあって、菩薩五十二位という格付けがある。

粗末な衲衣の物欲ゼロの如来に対して、菩薩はまだ物欲を捨てれてない、出家前の王子様時代のお釈迦様をモデルにしているので宝冠をかぶり、装飾品を身に着けてきらびやかな貴族のような姿をしています。

菩薩にも現れる三十二相八十種好

修行により如来になれること確定のえらい菩薩には、如来特有の身体的特徴がみられるものもあります。

金色相(こんじきそう)…体が金色
丈光相(じょうこうそう)…後光がさしている→光背で再現
白毫相(びゃくごうそう)…眉間の白い毛
三道(さんどう)…のどにある赤ちゃんのような3本のしわ

菩薩のファッション

服装→菩薩は腰に裙(くん)を巻いて、上半身は条帛(じょうはく)を回しかけて天衣(てんね)というショールをまとう。
髪→髪は結い上げたり、束にしてたらし、宝冠つけがち。
アクセ→胸飾(きょうしょく)という豪華なネックレス。これは時代ごとに変化しているので要チェック

※文殊菩薩、地蔵菩薩を除く

如来の持ってるもの=持物(じもつ)

菩薩の救済力をしめす持物をつかんだり、乗せたりしてます。
持物の一部をご紹介。

①宝珠…欲しい物を意のままにだして苦しみを除く
②水瓶…古代インドの水筒で財宝が入っている(千手観音持ちがち)
③蓮華…泥の中にあるのに泥に染まらないことから真理を表す。蕾、半開き、満開などある(聖観音持ちがち)
④弓矢…邪気を打ち砕き、釈迦の教えを届ける(愛染明王もちがち)
⑤羂索…古代インドの武器。煩悩を絡め取る。(千手観音と不空羂索観音)
⑥輪宝…煩悩を打ち砕く

菩薩の種類

出家前の釈迦をモデルにしているので、ファッションはゴージャスでおしゃれさん。
きらびやかなファッションに苦しみや煩悩を取り除く持物を持っていて、台座は蓮華座が多く清らかさを表しています。

道端などでも見かけることがあるお地蔵さんは地蔵菩薩といって、菩薩カテゴリになりますが
髪の毛も剃っていて、服もシンプルで、貴族感はなく、むしろお坊さんのような姿でとても親近感がわく菩薩さんです。

また、三人寄れば文殊の知恵の文殊菩薩さん、未来の仏さま弥勒菩薩さんなどたくさんいらっしゃいます。

・弥勒菩薩(みろく)
・文殊菩薩
・普賢菩薩
・虚空蔵菩薩
・地蔵菩薩
・勢至菩薩
・日光菩薩 月光菩薩

観音菩薩の種類

菩薩の中でも観音菩薩は变化する菩薩様として、法華経では33種類、密教では六観音といって六種類に変化するとされています。

六観音(担当六道が決まっています)
・如意輪観音→天道
・不空羂索観音(天台系)or 准胝観音(真言系)→人間道
・十一面観音→修羅道
・馬頭観音→畜生道
・千手観音→餓鬼道
・聖観音→地獄道

六道とは
迷いあるものがその業の結果として輪廻転生し続ける六つの世界
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