お釈迦様ってどんな人?

お釈迦様(=ブッダ)について

お釈迦様ってどんな人?

約2500年前頃に生まれたとされている、お釈迦様の一生をご紹介します。

仏教の創始者のお釈迦様を知っておくと、お寺めぐりや仏像鑑賞、仏教の教えを勉強する上できっと役立ちます!

ぜひ、お釈迦様の誕生から入滅までのストーリーを一緒に見ていきましょう!

 誕生

お釈迦様の母こと摩耶夫人(マーヤー夫人)は、6本の牙をもつ白い像が胎内に入る夢をみてお釈迦様を妊娠しました。

里帰りの途中で立ち寄ったルンビニー園で、4月8日に右脇よりお釈迦様を産みました。

お釈迦様は生まれてすぐに東に7歩あるき、右手を上にし天を指差し「天上天下唯我独尊」と言いました。

これが、お釈迦様こと「ゴータマ・シッダールタ」の誕生です。

ちなみに4月8日は「花まつり」と言ってお釈迦様のお誕生日を、誕生仏に甘茶をかけて祝います。

摩耶夫人は出産の7日後に亡くなったので、妹のマハー・ブラジャパティー(摩訶波闍波提・まかはじゃはだい)がお釈迦様を育て、何不自由ない生活を送りました。

お釈迦様が16歳のとき、ヤショーダラ姫(耶輸陀羅・やしょだら)を妻にし、ラフーラ(羅睺羅・らごら)を授かります。

出家(しゅっけ)

お釈迦様はとても感受性が強い人でした。
お釈迦様が出家を決意した『四門出遊』(しもんしゅつゆう)という話があります。

お釈迦様は城外へのお出かけの時、東の門で老人に会い落ち込んで城に戻り
翌日、南の門で病人に会い落ち込んで城に戻り
その翌日、西の門で死人を運ぶ行列に会い落ち込んで城に戻り
4日目、北の門で出家した修行僧に出会い感銘をうけ、出家を決意しました。

お釈迦様、29歳のとき、老病死から逃れる道を探すため、妻と息子を置いて出家されたのでした。

苦行(くぎょう)

お釈迦様は心の乱れを抑える苦行、断食の苦行、呼吸を止める苦行など、過酷な修行を自らに課し続けますが、肉体をいじめぬき骨と皮だけになってもまだ、苦しみを解決できませんでした。

苦行をやめ、菩提樹の下で静かに瞑想します。
悟りに近づいたことを知った悪魔が、邪魔をしにきました。
お釈迦様はすべての誘惑を滅ぼし、最後の瞑想に入りました。

ちなみに、この悪魔は「煩悩」を意味し、長い苦行の末お釈迦様が煩悩に打ち勝ったのでした。

悟り

お釈迦様はついに、苦から解き放たれた”さとり”の境地に達し、仏陀(ブッダ=さとりを開いた人の意)となったのです。
それは、城を出て6年が経った12月8日、お釈迦様が35歳のときでした。

悟りに至ったお釈迦様は、この真理は難解すぎて皆には理解できないだろうから誰にも言わないでおこうと思いましたが、梵天に世の人々に教えてあげてくれと言われ、真理の法を説く決意をしたのでした。

悟りの内容をかつて一緒に修行した5人の僧侶に伝えたお釈迦様はその後も45年間に渡り、各地方へと教えを説いてまわりました。

入滅(にゅうめつ)

お釈迦様が80歳のとき、貧しい村人がだしてくれた食事で激しい腹痛に襲われて食中毒で瀕死の状態になります。

弟子のアーナンダがお釈迦様がいなくなることの不安を口にするとお釈迦様は、「誰かを頼りにしてはいけない。拠り所にするのは他人ではなく自分自身であり、真理である」と伝え亡くなられます。

2月15日、80歳で死の床に伏す瞬間まで真理を説き続け、多くの人々を進むべき道へと導いたのでした。

お釈迦様が亡くなられたことを入滅(にゅうめつ)といいます。 入滅とはあらゆる煩悩が消えた状態で肉体の完全な消滅を持って涅槃(ねはん)に入ることをさします。すなわち、輪廻から抜け二度と生まれ変わることがなく、完全に解脱した状態です。

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