如来(にょらい)とは
仏像の中でも一番えらい「如来(にょらい)」は、「真理を覚った者」という意味なんです。
基本的にお釈迦様が出家したあとの姿をしているので、服は粗末な衲衣(のうえ)だし装飾品もつけてない。
さすが煩悩が消え去ったお方!という感じで、どっしりしていてありがたいオーラただよっておられます。
服は粗末なんだけどそのかわり、螺髪(らほつ)というパンチパーマはいろんな表現方法があって仏像ごとに様々なので観察してみるのも楽しいですよ。
基本的には以下の6如来なので、菩薩や天部ほど種類が多くなくてわりとわかりやすいはずです!
三十二相八十種好
三十二相八十種好といって、外見的特徴がそなわっています。
例えば、
足下安平立相(そくげあんびょうりゅうそう)…へんぺいそく
手足指縵網相(しゅそくしまんもうそう)…手の水かき
毛上向相(もうじょうこうそう)…体毛が全て上になびく。パンチパーマのような螺髪(らほつ)で表現。
金色相(こんじきそう)…体が金色
丈光相(じょうこうそう)…後光がさしている→光背で再現
頂髻相(ちょうけいそう)…肉髻(にくけい)という頭の上がもりあがっている
白毫相(びゃくごうそう)…眉間の白い毛
如来のファッション
如来が身につけるものは大日如来を除いて、体を覆う1〜2枚の布(裙と袈裟)だけで、装身具は一切ありません。
袈裟のことを衲衣(のうえ)とも言いますが、これはボロボロの布という意味です。
この袈裟の着こなしは(1)偏袒右肩(へんたんうけん)と(2)通肩(つうけん)の2パターンあります。
(1)偏袒右肩(へんたんうけん)…右肩をだすワンショルダータイプ
(2)通肩(つうけん)…両肩を覆うタイプ
如来のハンドサイン=印相(いんそう)
如来の腕は膝に届くくらい長く、指も長いのが特徴です。
その手は様々な方とをとっていて、それぞれ意味もあったりします。
如来がする印相の主なものは
・禅定印
・説法印
・施無畏印与願印
などです。如来によって違ったりするので、各ページに記載しておきますね!
如来の種類
如来は主に以下の5種と、未来に出現する如来である「弥勒(みろく)如来」の6つをご紹介します。
有名なところでは、法隆寺の釈迦三尊像(釈迦如来)や、鎌倉大仏(阿弥陀如来)、奈良の大仏(毘盧遮那如来)などがいらっしゃいます。
・釈迦如来(しゃかにょらい)
・阿弥陀如来(あみだにょらい)
・薬師如来(やくしにょらい)
・毘盧遮那如来(びるしゃなにょらい)
・大日如来(だいにちにょらい)
・弥勒如来(みろくにょらい)